2011年12月29日木曜日

「自分で自分の首を絞める通信事業者」のご紹介

オーム社の「OHM」2011年12月号に掲載された上記記事を小生が運営するウェブサイトに再録しました。
[概要]  最近、スマートフォンの大流行で携帯電話回線がパンク状態だという。しかし、調べてみると、無用なトラフィックが非常に多い。また、無線LANをもっと簡便に使えるようにすべきだ。―――>全文を読む

2011年11月30日水曜日

「続・ポスト「京」の課題・・・ホモジニアスかヘテロジニアスか?」のご紹介


 
オーム社の「OHM201111月号に掲載された上記記事を小生が運営するウェブサイトに再録しました。
[概要] 前号に続いて、今後のスーパーコンピュータの大きな課題である、単一のプロセッサを使用するホモジニアス方式、2種のプロセッサを併用するヘテロジニアス方式、いずれを選択すべきかという問題を取り上げる。そして、その選択には消費電力と開発費をいかにして抑えるかという問題がからむ。―――>全文を読む

2011年11月22日火曜日

「電子書籍の一つの姿」のご紹介




(株)エム・システム技研の「MS TODAY201110月号に掲載された上記記事を小生が運営するウェブサイトに再録しました。
[概要] 電子書籍の普及で、英語圏諸国ではギリシャの古典以来の著作権が切れた本がタダで読める。電子書籍用端末がなくても、パソコンやスマートフォンで読むことができる。著作権がある本は有料で、著作権の管理の仕組みが複数あるが、標準化の動きもある。 ―――全文を読む

2011年11月4日金曜日

Galaxyを使ってみて(8)・・・危険がいっぱい


ワンタッチでファイル喪失!

前号「Galaxyを使ってみて(7)・・・スマートフォンにパソコンは不可欠?」に、スマートフォンは操作ミスによるデータ喪失の恐れが大きいと記した。ではどれぐらい危険があるのか、Galaxyについて見てみよう。

「マイファイル」というアプリケーションがあって、メモリのユーザー領域の全ファイルを見ることができる。ただ見るだけでなく、フォルダーやファイルを指定して削除できる。全フォルダーを選択して削除すれば、ワンタッチですべてのファイルが消えてなくなる。指がすべってからしまったと思ってももう遅い。

USB接続のパソコンからも

GalaxyとパソコンをUSBケーブルで接続すると、パソコンの画面にGalaxyのユーザーメモリが外部メモリとして表示される。すべてのフォルダーとファイルを見ることができ、自由にフォルダーやファイルを指定して削除することができる。

と言うことは、他の装置の誤動作や操作ミスでGalaxyのデータがなくなる可能性があるということだ。

Wi-Fi接続のパソコンからも

サムスンが提供している「Kies Air」というソフトを使うと、Wi-Fiで同じ親機に接続しているパソコンのブラウザで、Galaxyのユーザーメモリを見ることができる。上記のUSB接続と違い、ケーブル接続の作業が不要なので便利だ。そして、これも見るだけでなく、ファイルを自由に指定して削除できる。

このソフトには、ファイルの削除/ダウンロード/アップロードの機能だけでなく、電話帳のファイルの中身の編集などの機能もある。

従って、他の装置の誤動作や操作ミスでGalaxyのデータが不本意にいじくられる恐れがあることは上記のUSB接続と同じだ。

最低限の保護・回復機能が必要

昔はパソコンも無防備だったが、最近のパソコンにはわずらわしいほど誤操作に対してガードがかかっている。スマートフォンも、パソコンに近い使われ方をしていることを考えると、最低限の保護機能が必要だと思う。

一つは、操作権限の管理である。スマートフォンの持ち主と他の人では、できること、できないことに差があってしかるべきだ。そして、ファイルの種類による違いも設けるべきだ。インストールしてあるソフトを単なるユーザーのデータと同様に簡単に消せるのは危ない。また、他の装置からのファイルの操作は、フォルダーやファイルごとに、閲覧だけ許可するか、書き換え/削除も含めて許可するか、スマートフォン側で指定できることが望ましい。

そして、人間は必ず操作ミスを犯す。その対策として、一定の期間は、元へ戻す操作ができることが望まれる。「削除」の誤操作に対しては「ゴミ箱からの回収」である。

いずれにしても、スマートフォンの操作は危険がいっぱいであることをよく認識しておく必要がある。あとで泣きを見ないためには、データのバックアップは欠かせない。

2011年10月31日月曜日

Galaxyを使ってみて(7) ・・・スマートフォンにパソコンは不可欠?


スマートフォンでは文書の作成などが不可能

スマートフォンさえ持っていれば、ウェブの閲覧、メールの送受信など、従来パソコンで行っていたことがかなりできる。では、今後パソコンは不要になるのだろうか? あるいは、不要にならないまでも、その需要は大幅に減るのだろうか?

スマートフォンでは、複雑な文書やファイルの作成ができない。名簿、財産目録、入出金記録などをパソコンで作成している人は多いが、これらをスマートフォンで行うのは無理だ。写真やビデオ映像をパソコンに保管し、必要に応じてこれらを編集したり、印刷したりしている人も多いが、これもスマートフォンでは代替えができない。

作成したこれらのデータの一部をスマートフォンにもコピーしておき、外出先で、自分で見たり他人に見せたりしている人は多い。しかし、元のデータの作成、編集、保管にはパソコンが必要だ。

スマートフォンは画面が小さく、キーボードもないので、これは当たり前の話だ。しかし、スマートフォンが得意とする分野でも、パソコンの助けが不可欠なものがあるようだ。以下、小生の体験から3件ご紹介しよう。

ウェブ情報の検索に必要

スマートフォンやそのソフトには、機能や操作法の詳細を記述したマニュアルがない。従って、ウェブで調べることになる。小生の場合、バッファローの無線LANルーターのAOSSというセキュリティ・システムの子機側のソフトの入手方法、iSyncrというiTunesの楽曲をスマートフォンにコピーするソフトの使用方法、マルチアカウントをサポートしているメール・クライアントなどの情報が必要になり、ウェブで検索して調べた。

簡単なレストランの情報などはスマートフォンの小さい画面でも読めるが、これらの技術情報は量も多く、内容が複雑で、とてもスマートフォンで読む気にはなれない。スマートフォンを使いこなすためにはパソコンの助けが不可欠だと感じた。

大量なデータの入力に必要

スマートフォンの画面のキーボードは小さく、操作性には限界がある。少量のデータの入力には使えるが、アドレス帳や電話帳、スケジュール表などに大量にデータを入力するときは、やはりパソコンのキーボードで入力したい。

大量なデータはパソコンで入力し、アドレス帳/電話帳、スケジュール表などは、自宅や職場のパソコンやスマートフォンで共用する方が便利だ。

バックアップに必要

スマートフォンは年中持ち歩くので、パソコンより故障し易く、紛失の恐れも大きい。また、スマートフォンのファイルは単純な操作で消せるため、操作ミスによるデータ喪失の可能性も非常に高い。

そのため、スマートフォンだけに重要なデータを置いておくことは危険極まりない。パソコンなどにバックアップを取っておくことが不可欠だ。ネットワーク上のサーバーにバックアップを取っておくのも一つの方法だが、バックアップ・ファイルも完全に自分の管理下に置きたければ、パソコンの併用が欠かせない。

パソコンは減らない

上記のような理由で、スマートフォンが出現したからといって、パソコンの台数が減ることはなさそうだ。スマートフォンが急速に普及する過程では、一時的にスマートフォンの出荷台数がパソコンの出荷台数を超えることはあるだろうが、スマートフォンの稼働台数がパソコンの稼働台数を超えることはないだろう。

もっともこれはあくまで現在のレベルのスマートフォンの話だ。将来、スマートフォンの完成度が格段に向上し、スマートフォン用に制作したウェブの画面が全面的に広まり、音声入力の進歩でキーボードの使用頻度が大幅に減り、簡便なバックアップ・サービスが普及すれば、状況が変わる可能性もある。

2011年10月28日金曜日

「ポスト「京」の課題・・・次期スーパーコンピュータ」のご紹介


オーム社の「OHM2011年月号に掲載された上記記事を小生が運営するウェブサイトに再録しました。
[概要]  最近のスーパーコンピュータの性能は10年で1,000倍になっている。そのため、一時期に世界一になるだけでなく、トップクラスの性能のスーパーコンピュータを持ち続けることが非常に重要である。
また、1機種単独でなく、アプリケーション・プログラムが共用できるエコシステムを形成していることが重要だ。―――全文を読む

2011年9月27日火曜日

「コバンザメは死なず?」のご紹介


オーム社の「OHM20119月号に掲載された上記記事を小生が運営するウェブサイトに再録しました。
[概要] IBMのメインフレームのCPUだけを入れ替える従来のPCMビジネス(コバンザメ)は21世紀に入って急速に衰退した。その原因は?
しかし、汎用マイクロプロセッサを使う新種のコバンザメが出現した。これは従来のコバンザメとどう違う? そして、その将来は? ―――>全文を読む

2011年9月25日日曜日

Galaxyを使ってみて(6) ・・・アドレス帳をオープンに!



携帯電話の電話帳をスマートフォンに

スマートフォンで電話をかけるためには、従来携帯電話で使っていた電話帳をスマートフォンにコピーする必要がある。

小生の場合、ドコモの携帯電話の電話帳はSIMカードに入れてあった。そして、携帯電話をGalaxyに切り替えたとき、従来使っていたSIMカードがそのままGalaxyでも使われるようになった。

そのため、SIMカード上の電話帳は、簡単な操作でGalaxyの電話帳にインポートできた。

パソコンのアドレス帳もスマートフォンに

次に、旅行先で、普段パソコンで行っている電子メールの発信をできるようにするため、パソコンのアドレス帳をスマートフォンにインポートする必要がある。

ウェブで調べると、マイクロソフトのメール・クライアントを使っている場合は、vCard形式のアドレス帳をCSV(カンマで区切られたデータ)というファイル形式に変換してエクスポートして、それをグーグルのサーバーにあるGmailのアドレス帳にインポートし、Androidのアドレス帳(電話帳)をそれと同期させるのが最も簡単だという。

小生はメール・クライアントにThunderbirdを使っていて、アドレス帳はLDIFだ。その場合どうしたらいいのか、情報が見当たらなかったが、とりあえず上記と同様にCSVに変換してエクスポートして、それをGmailのアドレス帳にインポートしてみた。

しかし、これがうまくできない。CSVファイルを調べると、ヘッダー(レコード内の各項目の内容の表示)が日本語になっているので、試しにこれを英語に変えてみた。アドレス帳のヘッダーの「姓」、「名」、「メール・アドレス」などをどういう英語にしたらいいのか分からなかったが、何回か試行錯誤を繰り返して何とかGmailのアドレス帳にインポートすることができた。

世の中にはThunderbirdを使っている人も多いので、困っている人も多いのではないかと思う。こういう基本的なエクスポート/インポートも簡単にできないのでは、一般の人にとってAndroidを使いこなすのはなかなか大変だろう。

アドレス帳を統合

こうして、従来使っていた電話帳とアドレス帳をAndroidの電話帳にコピーすることができた。しかし、その内容はバラバラである。

携帯電話の電話帳では、名前は漢字で、アイウエオ順に並び、電話番号だけ登録してある。同じ人でも、固定電話と携帯電話は別レコードになっている。

一方、パソコンのアドレス帳では、名前は日本人/外国人ともアルファベットで、ABC順に並んでいる。同一人でも、パソコン用と携帯電話用のメール・アドレスは別レコードだ。

Androidの電話帳では、1レコード内に複数のメール・アドレスと複数の電話番号を登録できるので、同じ人のレコードは一つにまとめたい。そして、全員をアイウエオ順かABC順で、統一的に検索できるようにしたい。

小生の場合は、携帯電話の電話帳より、パソコンのアドレス帳の方が圧倒的に人数が多いので、電話帳をABC順に並べ替える方が簡単だ。試しに電話帳のフリガナをカタカナからローマ字に変更してみると、ABC順に配列され、ローマ字で検索できることが分かった。

こうして、まだ電話帳の完全な統合はできてないが、一応全員をアルファベットで検索できるようになった。

アドレス帳のオープン化が必要!

従来から、固定電話、携帯電話、電子メール、宛名印刷ソフトなどに、それぞれ別々に電話番号、メール・アドレス、住所などを登録する必要があった。また、これらを別の製品に切り替えると、これらのデータを新たに入力し直す必要があることが多かった。

その結果、二度手間、三度手間になることも多く、改善の必要性を痛感していた。この問題については、前に「アドレス帳が一つになる日」に記した。

スマートフォンの出現で、携帯電話機と電子メールを扱う装置が一体になったので、スマートフォンの中ではアドレス帳が一つになり、一本化に一歩近づいた。

Galaxyの「電話帳」は、電話番号、メール・アドレス、住所などを登録しておくことができるので、これは標準のアドレス帳の一つの候補だ。(ついでながら、NTTドコモのGalaxyが「電話帳」と名付けているのは不適当で、「連絡先」か「アドレス帳」とすべきだった。英語では “contacts”である。)

問題の一つは、標準的な使い方では、この「電話帳」の元帳がグーグルのGmailのサーバーにあることだ。自分の手元に元帳を持ち、複数のパソコンやスマートフォンをそれと同期させたい人も多いはずだ。

もう一つの問題は、現状はvCardやLDIFなど、多数のファイル形式のアドレス帳が存在し、これらは短期間には統一できないことだ。従って、これらの広く使われているアドレス帳とは相互にインポート/エクスポートする手段を提供し、もっとオープンにする必要がある。現在のAndroidの電話帳にはこれが欠けている。

2011年9月18日日曜日

Galaxyを使ってみて(5) ・・・電子書籍の専用端末は不要!?


スマートフォンで電子書籍を読んでみる

電子書籍専用の端末も存在するが、スマートフォンでも電子書籍をが読むことができる。もし、スマートフォンで十分快適に読めるなら、何も余計なカネを払って両方買うことはないし、両方持ち歩くこともない。

そこで、Galaxy3種類の電子書籍を読んでみた。まず、「青空文庫」の日本語の縦書きの本を「青空文庫ビューア」というソフトで読んでみた。そして、FeedbooksEPUBフォーマットの英語の本をAldikoという電子書籍リーダーのソフトで読んだ。また、Amazonの電子書籍端末であるKindle用の本を “Amazon Kindle”というソフトで読んでみた。

どれも文字は非常に鮮明で読みやすい。文字サイズを自由に変えられ、文字サイズに応じて1行の文字数が自動的に調整される。禁則処理もちゃんと処理されているようで違和感がない。日本語のルビの表示も問題ない。読みさしの本の続きを読むためのしおり機能も用意されている。ページめくりの操作性も紙同様、いや紙以上だ。

電子書籍専用端末には電子ペーパーを使っているものが多く、屋外の明るいところでは液晶などより見やすいという。しかし、Galaxyの有機ELは相当明るいところでも鮮明だ。もちろん直射日光の下では見にくいが、直射日光の下で本を読みたい人はいないだろう。

このように、電子書籍リーダーの基本機能については現在のスマートフォンで十分であることが分かった。

電子書籍の付加機能は十分か?

では、電子書籍リーダーの付加機能についてはどうだろうか? 電子書籍の専用端末には、アンダーラインやメモを記入する機能、辞書との連動など、さまざまな機能が用意されているようだ。また、電子書籍の販売サイトとの連携や蔵書の管理機能も重要だ。

小生は、リーダーのソフトを詳しく調べたわけでないので、現在スマートフォン用のリーダーでどこまでできるのか分からないが、いずれにしてもこれらはソフト次第で何とでもなる話だ。重要なのは上記の基本機能である。これが十分だということが分かれば、ここに記したような付加機能を備えたリーダーのソフトがどんどん出現するだろう。

今後はどうなる?

電子書籍を読む装置としては、汎用のスマートフォン、タブレットPC、パソコンがあれば十分で、専用の端末は要らないというのが、今回小生が得た結論だ。確かに「マンガ」はスマートフォンでは読みにくいことが分かったが、これは画面サイズの問題で、専用端末で解決できる話ではない。

9月15日にシャープは電子書籍用端末の「GALAPAGOS」の自社販売を終了すると発表した。今後は電子書籍専用端末から撤退する企業が続くのではなかろうか?

2011年9月17日土曜日

Galaxyを使ってみて(4) ・・・Facebookの「友達」が「電話帳」と「カレンダー」を占領!!


Facebookの絵の仲間に入る

スマートフォンの話に入る前に、“Facebook”に加入したいきさつにについて触れておこう。

ソーシャル・ネットワークの“Facebook”の加入者が全世界で7.5億人になったという。どういうものかと思い、小生も数年前に加入してみた。当時はまだ日本語版がなかったので英語版である。

小生は趣味で水彩画を描いているので、絵のグループを見つけ、気に入った絵を描いている人に「友達」になりたいと申し込んだら、だいたい友達になれた。その後は、友達の友達の中から、芋づる式に友達を増やして行き、先方からの申し込みもあって、現在Facebook上の友達は66人になっている。

こういうわけなので、小生の友達は、ハワイ在住の親戚の女性一人を除いて、全員画家や絵が趣味の人だ。英語版なので、友達にはアメリカ人が多いが、ブラジル人、セルビア人、トルコ人などもいる。

Facebookは、実名、勤務先、出身校、生年月日などを公開するのが原則だ。もちろん公開したくなければ、しなくても構わない。特に女性には、誕生日は公開しても、生まれた年は非公開の人が多い。そして、友達の間では誕生祝いのメールを送り合っている。

Facebookの事務局は「今週はあなたの友達の誰々の誕生日があります」とご親切に連絡してくれる。こうして友達関係を深めてもらい、Facebookの利用頻度を上げてもらいたいと思っているのだろう。小生は誕生祝いのメールを送ったことはないが、受け取ったことは何回もあり、受け取ったときはお礼を返信している。

ある時、「今日の誕生日は楽しかったでしょうね!」と言ってきた人がいたので、「誕生日を楽しむには歳を取りすぎました」と返事したら、「楽しむのに歳を取りすぎるということはありません」と言われてしまった。死ぬまで人生を楽しむ点については、アメリカ人のほうが上手のようだ。それにしてもアメリカ人は誕生日が好きだ。

「友達」全員が「電話帳」に!

Galaxyには「電話帳」というソフトが組み込まれていて、よく電話をかける相手を登録しておくことができる。小生は、従来使っていた携帯電話の電話帳からデータをこれにインポートして、引き続いて同じように電話帳が使えるようにした。どういうわけか、フリガナが正しくインポートできず、入力し直す必要があったが、他の点は特に問題がなかった。

ところがある日、この電話帳を開いてビックリ仰天した。何と、Facebookの友達が全員登録されているのだ。そしてさらに驚いたことに、「カレンダー」というソフトのスケジュールの記入欄に、その日が誕生日に当たるFacebookの友達の名前が、先々の月まで全部記入してあるのだ。

Facebookのソフトの設定の際、「友達のデータを連絡先と同期」を選択するとこうなってしまうらしい。ここの「連絡先」とは「電話帳」のことだ。小生の場合は、Facebookの友達との連絡は、必要ならFacebookの中で行えば十分なので、まったく不要な機能である。

上記の設定を「同期しない」に設定したが、これだけでは電話帳に登録されてしまった友達は消去できず、一人一人手作業で消すしかなかった。実に馬鹿げた作業をさせられてしまった。電話帳から消去すると、カレンダーからも自動的に消去されたのが、せめてものなぐさめだった。

「自動同期」にご注意!

最近はパソコンでも、頼みもしないことをいろいろ自動的にやってくれる。スマートフォンではさらに自動化を進め、ユーザーとのやり取りをより単純化する必要があることは分かる。パソコンに比べて操作性に制約があり、利用者層がより拡大するからだ。

しかし、これらの中には、上記の「自動同期」のように、まったく利用者の意に反するものもある。ソフト会社や通信事業者の中には、ユーザーを自社の世界に引きずり込んで、二度と出られなくしてやろうと考えているところもあるかもしれない。企業側の立場に立てば、これはある意味で当然なことだ。こういう蟻地獄の餌食にならないためには、ユーザーが気をつけるしかない。

こういう「おせっかい」の恩恵にあずかっている人もいるのだろう。しかし、小生にとっては「余計なおせっかいは止めてくれ!」だ。

2011年9月16日金曜日

Galaxyを使ってみて(3) ・・・メール・クライアントを切り替える


Eメール」から「K-9 Mail」に

小生はレンタル・サーバー上で、独自ドメインの4つのメール・アカウント(メール・アドレス)を使い分けている。その他にプロバイダのアカウントと携帯電話のアカウントがあるので合計6個だ。但し、プロバイダとケータイのアカウントはほとんど使わない。

これらのアカウントをスマートフォンでも使えるようにしたい。Androidには、「Eメール」という標準で組み込まれているメール・クライアントがあるので、まずこれを使うことを考えた。スマートフォンのアプリケーション・プログラムには、詳しい説明がなく、インターネットのフォーラムにもいい加減な記事しかない。どうも、やってみてできればよい、という世界のようだ。「Eメール」の設定を始めてみたが、マルチアカウントの機能が不十分で、小生の使用目的には合わないようだ。

ウェブ情報によると、「K-9 Mail」という無料のメール・クライアントがマルチアカウントに対応しているというので、これを使ってみることにした。これはアカウントごとに違う署名を登録しておくこともでき、一応使えそうだ。

同期は手動に設定

小生の場合、従来旅行先でノートPCを使って、朝と夜、LANの設備があるホテルなどでメールを処理してきた。スマートフォンでも同じようにしたいので、メール・サーバーとの同期はすべて手動に設定した。日中動き回っているときに、高い携帯電話回線を使って自動的に同期しても意味がないからだ。

もちろん、四六時中チャット的にメールを使いたい人には自動での同期が不可欠だが、そうでない人も多いはずだ。通信事業者にとっては歓迎されざるユーザーかもしれないが、貴重な携帯電話回線を無駄使いすることはない。

勝手に署名をするな!

送信メールの署名を登録しようとして驚いた。すでに、通信事業者やスマートフォンのメーカーの名前が署名欄に記入済みなのだ。メールの受信者に、どこの機器や回線を使って送られたのか知らせて、少しでも知名度を上げたいと思っているのだろう。

ご意向に副えなくて申し訳ないが、記入してある社名はすべて消した。こういうことをされると、署名を登録するのに余計な手間がかかり、反感を招くだけだ。手間をかけるのをやめれば、宣伝の片棒を担がされることになる。スマートフォンの世界は、気をつけないと、知らず知らずのうちに特定の企業圏に取り込まれていることになりそうだ。ご用心、ご用心!

2011年9月15日木曜日

Galaxyを使ってみて(2) ・・・パソコン用サイト vs. モバイル用サイト


パソコン用サイトは読めるか?

スマートフォンは、指で画面をスクロールして、パソコン用ウェブページを見ることができるという。これが実用になるなら、全世界の全ウェブサイトをスマートフォンで閲覧することができるので大変便利だ。ウェブサイトを作る方にとっても、1種類だけ作ればパソコンでもスマートフォンでも見てもらえるので非常に助かる。しかし、これは本当だろうか? 数少ない体験からだが、小生が得た感触を記そう。

まず、新聞を読んでみる。朝日新聞、毎日新聞、読売新聞とも、パソコン用サイトを閲覧できる。しかしトップページは、パソコン用の大画面がスマートフォンの画面に縮小されて表示されるので、ほとんど読めない。普段パソコンで見ている画面が1/6以下に縮小されているので当たり前だ。

指でつまんで画面を拡大し、字が読めるようにすると、今度は画面を縦・横にスクロールして目的の記事を捜すのが大変だ。そして目的の記事が見つかっても、その記事の横幅を画面の横幅に合わせて読めるようにするのがかなり面倒だ。

やはり、スマーフォンも含めたモバイル端末用のサイトが必要のようだ。新聞では、毎日新聞、読売新聞、米国の“New York Times”“USA TODAY”などが無料でこれを提供している。これらの記事の横幅は画面の横幅と同じなので、横にスクロールする必要がない。これは画面を縦にしても横にしても同じで、両画面とも同じ文字サイズで、1行の文字数を自動的に調整してくれる。これならストレスなく読める。

テレビ会社では、NHK、フジテレビ、米国のABCCBSMSNBCなどもモバイル用の画面を用意している。

雑誌のたぐいでは、米国のTIMEIT関連情報のサイトのCNETZDNETなどにもモバイル用の画面がある。

これらを眺めてみた結果、めったに見ないサイトは別にして、しょっちゅう見るサイトにはモバイル専用の画面が必須だというのが小生の結論である。パソコン用サイトの閲覧は「不可能ではない」というレベルだ。

モバイル用サイトはどれぐらい普及している?

ではモバイル用サイトはどれぐらい普及しているのだろうか? 

検索・ポータルサイトでは、Googleの日本語版にはモバイル用がある。英語版にもあるのだろうが、日本で “google.com”を指定すると、自動的に “google.co.jp”に切り替わってしまう。Yahoo!(日本語版)にもモバイル用サイトがある。小生はパソコンでExciteの辞書を日常使っていたが、これにはモバイル用がないので、スマートフォンではYahoo!などの辞書に切り替えることになるだろう。

事典のサイトでは、Wikipedia(日本語版、英語版)、Encyclopaedia Britannicaにもモバイル用がある。

買い物サイトでは、amazonのサイトには日米ともモバイル用がある。日本の楽天、米国のWalmartにもモバイル用サイトがある。

旅行関連では、ANAJAL、小生も海外旅行時に使ったことがある米国のTravelocityExpediaなどにもモバイル用がある。米国のアメリカン航空、ユナイテッド航空にはパソコン用サイトしかないので、米国の方がモバイル用サイトの普及が進んでいるとは言えないようだ。

また、三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、野村證券などもモバイル用サイトを用意している。

しかし、一般の企業や政府機関でモバイル用サイトを持っているところはまだ極めて少ない。

これらの状況から、日常生活での使用頻度が高いサイト、モバイル端末からの取引を期待しているサイトはモバイル用のウェブページを用意しているようだ。スマートフォンの本格的普及が始まってからまだ日が浅いので、今後さらにモバイル用サイトが増えるものと思われる。

パソコン用サイトとモバイル用サイトは、どちらを指定しても、端末の情報を読み取って自動的に切り替わるものが多いようだ。普通は便利だが、パソコンでモバイル用サイトを見たいときなどは不便だ。

英語のサイトを使おうとしても自動的に日本語サイトに接続してしまうことが時々ある。GoogleIBMYahoo! FinanceHertzなどのサイトだ。パソコン用サイトでもこういうことがあり、無理やり英語のサイトに接続するのに苦労したことがあるが、モバイル用サイトではこれがさらにひどいようだ。これは一見親切なようで実に不便だ。日本に住んでいる外国人には困っている人も多いだろう。

インターネットの世界では全世界の全言語の情報を自由に使えるのが常識だ。最もグローバル化が進んでいるような企業がこういうことをしているのは理解に苦しむ。

文字サイズを可変に!

モバイル用サイトは一般に文字サイズが固定されている。指でつまんで拡大・縮小することもできない。大多数の人に最も読みやすいと思われる文字サイズを選んでいるのだろうが、小生も含め、高齢者にはもう少し大きい字で読みたい人も多いだろう。細かい字をいとわない若者と小さい字にはストレスを感じる高齢者に同じサイズの字を押し付けるのは無理だ。

パソコン用のウェブページは、ブラウザで文字サイズを選択できるようになっている。スマートフォンでも同様なことができるようにすべきだ。

2011年9月11日日曜日

Galaxyを使ってみて(1)・・・Wi-Fiは使うな!?


実証実験開始!

2週間前にNTTドコモのスマートフォンを買った。ハードウェアは韓国サムスン製のGalaxy SⅡ、OSはグーグルのAndroid 2.3.3である。

これ一つで、携帯電話、カメラ、携帯音楽プレーヤ、スケジュールを記入した手帳、ポケット版の地図などとして使えるので、外出するときにこれらを別々に携帯する必要がなくなる。

また、国内や海外を旅行するとき、いつもノートPCを携えているが、スマートフォンがあれば、現地でウェブ情報を調べたり、メールをチェックしたりできるので、重くかさばるノートPCを持ち歩く必要もなさそうだ。

本当にそうだろうか? 実際に使ってみなければ分からないので、使ってみることにした。さあ、実証実験のスタートだ。

まだ使い出して日も浅いが、使ってみて感じたことを今後随時記すことにする。ハード、ソフト、通信事業者の組み合わせがごく限定されたものなので、スマートフォン全般についてどこまで当てはまるかは分からない。

ホームページを空白にできない!

まず、ブラウザを起動してみる。すると「ドコモマーケット」(NTTドコモが運営するアプリケーション・ソフトの販売サイト)のトップページが表示される。ドコモはここでどんどんソフトを買って毎日大量に通信してもらいたいのだろうが、こんなサイトはめったに使わないので、ホームページ(ブラウザ起動時に表示されるページ)は空白にしたい。小生はパソコンでも空白にしている。

ところがこれができない。ホームページのURLを空白にしようとしても、 “http://”だけは残ってしまい、ブラウザを起動するたびにインターネットに捜しに出かけ、「ページが見つかりませんでした」と表示される。グーグル、サムスン、NTTドコモのどこがどう関与しているのか分からないが、とにかくこうなっていてどうすることもできない。

実にバカバカしいが、毎回重たいドコモマーケットのトップページをダウンロードするよりまだましなので、こうしておくことにした。

一見親切なようで、放っておくと通信料が増え、通信事業者にカネが入る仕組みになっている。なるほど、通信事業者がスマートフォンを販売するとこうなるのか、と納得。これは今後も用心する必要がありそうだ!

Wi-Fiを使うと通信料は?

小生の自宅にはWi-Fi(無線LAN)の設備があり、ノートPC、ゲーム機などをつないで使っている。このWi-Fiは光ファイバ経由でインターネットにつながっているので、スマートフォンもWi-Fiにつなげばドコモの通信料はかからないはずだ。

自宅や勤務先にWi-Fiの設備がある人は多いはずだ。そして、スマートフォンは携帯端末だといっても、自宅か勤務先で使うことが多い人もかなりいるだろう。こういう人々にとっては、できるだけWi-Fiを使えば通信料を節減できる。

ところがドコモの資料のどこを見ても、Wi-Fi経由でインターネットに接続した場合の通信料がどうなるのか書いてない。同様の疑問を持った人もいるようで、インターネットのフォーラムにも本件についての質問が掲載されている。

よく考えてみれば自明なことかも知れないが、携帯電話回線とWi-Fiとの使い分けは利用者にとって重要な問題なので、利用者の立場に立った説明が欲しい。Wi-Fiと通信料の関係について触れないのは、できるだけWi-Fiを使って欲しくないためだろうとかんぐりたくなる。

Wi-Fiの設定は?

小生はバッファローの無線LANルーターを使っているので、これとWi-Fiで通信できるようにするにはAOSSというセキュリティ・システムの子機側のソフトをスマートフォンにインストールする必要がある。

さて、このソフトはどこで入手できるんだろう? ドコモマーケットを捜したがない。サムスンのサイトにもない。結局グーグルが運営するAndoroidマーケットで入手してインストールした。

他社製品にはノータッチが原則だといっても、AOSSはソニーや任天堂なども使っていて、ユーザーは多いはずだ。もう少し利用者の立場を考慮したサポート体制が欲しいものだ。

現状では、ある程度システム構築の経験がある人しかWi-Fiの設定ができないのではなかろうか? やはり、ドコモはあまりWi-Fiを使って欲しくないのだろうか?

そして、スマートフォンだけあれば何でもできるはずだといっても、複雑な技術情報を検索したり、それを印刷して読んだりするには、やはりパソコンがないと困ることが分かった。

2011年8月29日月曜日

「恐竜対コバンザメ」のご紹介

 
オーム社の「OHM2011年8月号に掲載された上記記事を小生が運営するウェブサイトに再録しました。
[概要]  1970年代にはIBMがメインフレームの市場の90%近くを占めるようになり、IBMのCPUを置き換えるPCM (Plug-Compatible Mainframe)ビジネスが隆盛した。
PCMを可能にした背景は? そして、日本の企業が活躍した理由は?―――>全文を読む。

2011年7月27日水曜日

「恐竜は絶滅せず?・・・メインフレーム」のご紹介

オーム社の「OHM」2011年7月号に掲載された上記記事を小生が運営するウェブサイトに再録しました。
[概要] 「恐竜はいずれ絶滅する」と言われながら、メインフレームは一部でまだ健在である。メインフレームが使われてきた業務は最近どうなっているかを見てみる。そして、市場の縮小に対してメインフレーム・メーカーはどう対応しているか? ―――>全文を読む

2011年7月1日金曜日

「Windowsの巻き返しなるか?・・・タブレットで」のご紹介


オーム社の「OHM20116月号に掲載された上記記事を小生が運営するウェブサイトに再録しました。
[概要]  タブレットの市場にAndroidで参入しようとしている企業が多い。しかし最近、Windowsを使うタブレットも現れつつある。Windowsのタブレットはパソコンとの整合性がよく、これは特に企業のユーザーにはメリットだ。
アップルのiPadAndroid系、Windows系のタブレットの将来は?―――全文を読む

2011年5月29日日曜日

「ノキアがマイクロソフトと提携!」のご紹介


オーム社の「OHM」2011年5月号に掲載された上記記事を小生が運営するウェブサイトに再録しました。
[概要] 携帯電話の最大のメーカーであるノキアが独自OSの使用を止め、マイクロソフトのWindows Phoneを採用するという。その理由は? そして、Windows Phone採用に伴う問題は? ―――>全文を読む。

2011年4月29日金曜日

「電子書籍の勝者は?」のご紹介


オーム社の「OHM」20114月号に掲載された上記記事を小生が運営するウェブサイトに再録しました。
[概要] 昨年12月ソニーとシャープが電子書籍を発売し、いよいよ日本でも電子書籍の商戦が本格的に始まった。グーグルも日本でも年内に提供を始めるという。しかし、現状はどの電子書籍も問題を抱えているようだ。本命に近いのはどれなのだろうか?  ―――>全文を読む

2011年4月13日水曜日

別地保管のすすめ


東日本大震災の教訓

今回の東日本大震災は、人々が想定していた自然災害の規模をはるかに超えるものだった。そのため、学ぶべき教訓は枚挙にいとまがない。その一つに、IT関連では「データ消失」がある。

320日の読売新聞によると、宮城県南三陸町の戸籍の全データが津波で消失した可能性が高いという。データは仙台法務局の気仙沼支局にも保存してあったが、同支局も津波で水没したため、南三陸町の戸籍データは完全に消滅した可能性が高いということだ。そのため、戸籍謄本や抄本を発行できなくなる恐れがあるという。

また、48日の日経新聞は、地元企業や商店のパソコンが津波の水をかぶり、商売に必要なデータが使えなくなった事例を紹介していた。この事例では、幸いハードディスクからデータを復元できたというが、運が悪ければ復元できなかった可能性もある。

パソコンのデータには、常にデータ消失のリスクがある。ハードディスクは読めなくなる可能性があるし、操作ミスで重要なデータを消してしまう恐れもある。そのため、定期的にファイルのバックアップを取って、これらの事故に備えている。しかし、火災や津波による被害に対しては、同じ場所にバックアップを取っておいても役に立たない。そこで、大企業や官庁などの大組織のデータセンターでは、別地にバックアップ・ファイルを保管している。

しかし、何事にもパソコンを活用するようになった現在、データが消失して困るのは大組織とは限らない。小企業や商店、地方の小さい自治体も同様に困ることを前記の記事は示している。いや、それどころか、個人でも大変困っている人がいるだろう。個人事業の売上・損益のデータや顧客ファイル、何ヶ月もかけて執筆中の原稿などが、ある日突然消えてなくなったら困る。仕事と関係がなくても、住所録や写真のアルバムなどがなくなったら、カネを出しても買い戻せない。運がよければディスクから復元できる可能性があるが、確実性は高くない。今やデータの別地保管が必要なのは大組織だけではない。

別地保管が手軽に

従来、データの別地保管といえば、大組織のデータセンターについての大がかりな話だった。中には定期的に山のような磁気テープをトラックで遠隔地に運んでいたところもあった。そのため別地保管は、金額的にも小企業や個人が手を出せるものではなかった。

ところが最近、インターネットを使って、いとも簡単に大量のデータを遠隔地に送れるようになった。そして、大容量のディスクを備えたサーバーを回線経由で貸す、レンタル・サーバー事業者が多数出現している。

最も普及しているのは、ウェブ・サーバーやメール・サーバー用に、数GBから数十GBのストレージ付きのサーバーを、月当たり数百円から数千円で貸すものだ。これは本来ウェブ用のデータを格納するものだが、契約した容量内なら何を保管しても構わない。すでにウェブ・サーバーを使っていれば、空きエリアを使うだけなので、容量の制約があるが追加費用は発生しない。

また、現在流行のクラウドの一種のIaaS (Infrastructure as a Service)で、ディスク・ストレージをインターネット経由で貸すものもある。たとえば、アマゾンのS3 (Simple Storage Service)というサービスは、1GB当たり0.14ドル/月でストレージを貸すものだ。

こういうサービスを利用すれば、小企業や個人でもデータの別地保管が簡単に実現できる。

フォルダー名は英語で

小生は今まで、自宅内でバックアップ・ファイルを保管していただけで、別地には保管してなかった。幸い津波の恐れはないところに住んでいるのだが、もし火事で全焼したら、これではまったく役に立たない。そこで、ウェブとメール用に使っているレンタル・サーバーの空きエリアに、個人用の重要なファイルのバックアップを保管しておくことを試してみた。

バックアップ・ファイルの取得や、それを使っての復元は問題なくできた。ただ、一つだけ困った問題に遭遇した。

小生は、フォルダー名に原則として英語を使っているのだが、一部日本語を使ったものもある。また、日本のソフト会社のソフトには、ユーザー・データのフォルダー名に日本語を使っているものがある。Windows系の世界ではこれで何ら支障ない。しかし、ウェブやメールに使われている多くのサーバーはUNIX系で、WindowsのフォルダーはUNIXではディレクトリになるが、UNIXではディレクトリ名に日本語は使えない。

そのため、上記のような簡便な別地保管のためには、フォルダー名は英語(またはローマ字)にしておく必要がある。日本のソフト・ベンダーにもこれを頼みたい。日本マイクロソフトはWindowsの一部のフォルダー名をわざわざ英語から日本語に変換しているが、上記のような使い方をするとき障害になるので是非止めてもらいたい。