2011年9月27日火曜日

「コバンザメは死なず?」のご紹介


オーム社の「OHM20119月号に掲載された上記記事を小生が運営するウェブサイトに再録しました。
[概要] IBMのメインフレームのCPUだけを入れ替える従来のPCMビジネス(コバンザメ)は21世紀に入って急速に衰退した。その原因は?
しかし、汎用マイクロプロセッサを使う新種のコバンザメが出現した。これは従来のコバンザメとどう違う? そして、その将来は? ―――>全文を読む

2011年9月25日日曜日

Galaxyを使ってみて(6) ・・・アドレス帳をオープンに!



携帯電話の電話帳をスマートフォンに

スマートフォンで電話をかけるためには、従来携帯電話で使っていた電話帳をスマートフォンにコピーする必要がある。

小生の場合、ドコモの携帯電話の電話帳はSIMカードに入れてあった。そして、携帯電話をGalaxyに切り替えたとき、従来使っていたSIMカードがそのままGalaxyでも使われるようになった。

そのため、SIMカード上の電話帳は、簡単な操作でGalaxyの電話帳にインポートできた。

パソコンのアドレス帳もスマートフォンに

次に、旅行先で、普段パソコンで行っている電子メールの発信をできるようにするため、パソコンのアドレス帳をスマートフォンにインポートする必要がある。

ウェブで調べると、マイクロソフトのメール・クライアントを使っている場合は、vCard形式のアドレス帳をCSV(カンマで区切られたデータ)というファイル形式に変換してエクスポートして、それをグーグルのサーバーにあるGmailのアドレス帳にインポートし、Androidのアドレス帳(電話帳)をそれと同期させるのが最も簡単だという。

小生はメール・クライアントにThunderbirdを使っていて、アドレス帳はLDIFだ。その場合どうしたらいいのか、情報が見当たらなかったが、とりあえず上記と同様にCSVに変換してエクスポートして、それをGmailのアドレス帳にインポートしてみた。

しかし、これがうまくできない。CSVファイルを調べると、ヘッダー(レコード内の各項目の内容の表示)が日本語になっているので、試しにこれを英語に変えてみた。アドレス帳のヘッダーの「姓」、「名」、「メール・アドレス」などをどういう英語にしたらいいのか分からなかったが、何回か試行錯誤を繰り返して何とかGmailのアドレス帳にインポートすることができた。

世の中にはThunderbirdを使っている人も多いので、困っている人も多いのではないかと思う。こういう基本的なエクスポート/インポートも簡単にできないのでは、一般の人にとってAndroidを使いこなすのはなかなか大変だろう。

アドレス帳を統合

こうして、従来使っていた電話帳とアドレス帳をAndroidの電話帳にコピーすることができた。しかし、その内容はバラバラである。

携帯電話の電話帳では、名前は漢字で、アイウエオ順に並び、電話番号だけ登録してある。同じ人でも、固定電話と携帯電話は別レコードになっている。

一方、パソコンのアドレス帳では、名前は日本人/外国人ともアルファベットで、ABC順に並んでいる。同一人でも、パソコン用と携帯電話用のメール・アドレスは別レコードだ。

Androidの電話帳では、1レコード内に複数のメール・アドレスと複数の電話番号を登録できるので、同じ人のレコードは一つにまとめたい。そして、全員をアイウエオ順かABC順で、統一的に検索できるようにしたい。

小生の場合は、携帯電話の電話帳より、パソコンのアドレス帳の方が圧倒的に人数が多いので、電話帳をABC順に並べ替える方が簡単だ。試しに電話帳のフリガナをカタカナからローマ字に変更してみると、ABC順に配列され、ローマ字で検索できることが分かった。

こうして、まだ電話帳の完全な統合はできてないが、一応全員をアルファベットで検索できるようになった。

アドレス帳のオープン化が必要!

従来から、固定電話、携帯電話、電子メール、宛名印刷ソフトなどに、それぞれ別々に電話番号、メール・アドレス、住所などを登録する必要があった。また、これらを別の製品に切り替えると、これらのデータを新たに入力し直す必要があることが多かった。

その結果、二度手間、三度手間になることも多く、改善の必要性を痛感していた。この問題については、前に「アドレス帳が一つになる日」に記した。

スマートフォンの出現で、携帯電話機と電子メールを扱う装置が一体になったので、スマートフォンの中ではアドレス帳が一つになり、一本化に一歩近づいた。

Galaxyの「電話帳」は、電話番号、メール・アドレス、住所などを登録しておくことができるので、これは標準のアドレス帳の一つの候補だ。(ついでながら、NTTドコモのGalaxyが「電話帳」と名付けているのは不適当で、「連絡先」か「アドレス帳」とすべきだった。英語では “contacts”である。)

問題の一つは、標準的な使い方では、この「電話帳」の元帳がグーグルのGmailのサーバーにあることだ。自分の手元に元帳を持ち、複数のパソコンやスマートフォンをそれと同期させたい人も多いはずだ。

もう一つの問題は、現状はvCardやLDIFなど、多数のファイル形式のアドレス帳が存在し、これらは短期間には統一できないことだ。従って、これらの広く使われているアドレス帳とは相互にインポート/エクスポートする手段を提供し、もっとオープンにする必要がある。現在のAndroidの電話帳にはこれが欠けている。

2011年9月18日日曜日

Galaxyを使ってみて(5) ・・・電子書籍の専用端末は不要!?


スマートフォンで電子書籍を読んでみる

電子書籍専用の端末も存在するが、スマートフォンでも電子書籍をが読むことができる。もし、スマートフォンで十分快適に読めるなら、何も余計なカネを払って両方買うことはないし、両方持ち歩くこともない。

そこで、Galaxy3種類の電子書籍を読んでみた。まず、「青空文庫」の日本語の縦書きの本を「青空文庫ビューア」というソフトで読んでみた。そして、FeedbooksEPUBフォーマットの英語の本をAldikoという電子書籍リーダーのソフトで読んだ。また、Amazonの電子書籍端末であるKindle用の本を “Amazon Kindle”というソフトで読んでみた。

どれも文字は非常に鮮明で読みやすい。文字サイズを自由に変えられ、文字サイズに応じて1行の文字数が自動的に調整される。禁則処理もちゃんと処理されているようで違和感がない。日本語のルビの表示も問題ない。読みさしの本の続きを読むためのしおり機能も用意されている。ページめくりの操作性も紙同様、いや紙以上だ。

電子書籍専用端末には電子ペーパーを使っているものが多く、屋外の明るいところでは液晶などより見やすいという。しかし、Galaxyの有機ELは相当明るいところでも鮮明だ。もちろん直射日光の下では見にくいが、直射日光の下で本を読みたい人はいないだろう。

このように、電子書籍リーダーの基本機能については現在のスマートフォンで十分であることが分かった。

電子書籍の付加機能は十分か?

では、電子書籍リーダーの付加機能についてはどうだろうか? 電子書籍の専用端末には、アンダーラインやメモを記入する機能、辞書との連動など、さまざまな機能が用意されているようだ。また、電子書籍の販売サイトとの連携や蔵書の管理機能も重要だ。

小生は、リーダーのソフトを詳しく調べたわけでないので、現在スマートフォン用のリーダーでどこまでできるのか分からないが、いずれにしてもこれらはソフト次第で何とでもなる話だ。重要なのは上記の基本機能である。これが十分だということが分かれば、ここに記したような付加機能を備えたリーダーのソフトがどんどん出現するだろう。

今後はどうなる?

電子書籍を読む装置としては、汎用のスマートフォン、タブレットPC、パソコンがあれば十分で、専用の端末は要らないというのが、今回小生が得た結論だ。確かに「マンガ」はスマートフォンでは読みにくいことが分かったが、これは画面サイズの問題で、専用端末で解決できる話ではない。

9月15日にシャープは電子書籍用端末の「GALAPAGOS」の自社販売を終了すると発表した。今後は電子書籍専用端末から撤退する企業が続くのではなかろうか?

2011年9月17日土曜日

Galaxyを使ってみて(4) ・・・Facebookの「友達」が「電話帳」と「カレンダー」を占領!!


Facebookの絵の仲間に入る

スマートフォンの話に入る前に、“Facebook”に加入したいきさつにについて触れておこう。

ソーシャル・ネットワークの“Facebook”の加入者が全世界で7.5億人になったという。どういうものかと思い、小生も数年前に加入してみた。当時はまだ日本語版がなかったので英語版である。

小生は趣味で水彩画を描いているので、絵のグループを見つけ、気に入った絵を描いている人に「友達」になりたいと申し込んだら、だいたい友達になれた。その後は、友達の友達の中から、芋づる式に友達を増やして行き、先方からの申し込みもあって、現在Facebook上の友達は66人になっている。

こういうわけなので、小生の友達は、ハワイ在住の親戚の女性一人を除いて、全員画家や絵が趣味の人だ。英語版なので、友達にはアメリカ人が多いが、ブラジル人、セルビア人、トルコ人などもいる。

Facebookは、実名、勤務先、出身校、生年月日などを公開するのが原則だ。もちろん公開したくなければ、しなくても構わない。特に女性には、誕生日は公開しても、生まれた年は非公開の人が多い。そして、友達の間では誕生祝いのメールを送り合っている。

Facebookの事務局は「今週はあなたの友達の誰々の誕生日があります」とご親切に連絡してくれる。こうして友達関係を深めてもらい、Facebookの利用頻度を上げてもらいたいと思っているのだろう。小生は誕生祝いのメールを送ったことはないが、受け取ったことは何回もあり、受け取ったときはお礼を返信している。

ある時、「今日の誕生日は楽しかったでしょうね!」と言ってきた人がいたので、「誕生日を楽しむには歳を取りすぎました」と返事したら、「楽しむのに歳を取りすぎるということはありません」と言われてしまった。死ぬまで人生を楽しむ点については、アメリカ人のほうが上手のようだ。それにしてもアメリカ人は誕生日が好きだ。

「友達」全員が「電話帳」に!

Galaxyには「電話帳」というソフトが組み込まれていて、よく電話をかける相手を登録しておくことができる。小生は、従来使っていた携帯電話の電話帳からデータをこれにインポートして、引き続いて同じように電話帳が使えるようにした。どういうわけか、フリガナが正しくインポートできず、入力し直す必要があったが、他の点は特に問題がなかった。

ところがある日、この電話帳を開いてビックリ仰天した。何と、Facebookの友達が全員登録されているのだ。そしてさらに驚いたことに、「カレンダー」というソフトのスケジュールの記入欄に、その日が誕生日に当たるFacebookの友達の名前が、先々の月まで全部記入してあるのだ。

Facebookのソフトの設定の際、「友達のデータを連絡先と同期」を選択するとこうなってしまうらしい。ここの「連絡先」とは「電話帳」のことだ。小生の場合は、Facebookの友達との連絡は、必要ならFacebookの中で行えば十分なので、まったく不要な機能である。

上記の設定を「同期しない」に設定したが、これだけでは電話帳に登録されてしまった友達は消去できず、一人一人手作業で消すしかなかった。実に馬鹿げた作業をさせられてしまった。電話帳から消去すると、カレンダーからも自動的に消去されたのが、せめてものなぐさめだった。

「自動同期」にご注意!

最近はパソコンでも、頼みもしないことをいろいろ自動的にやってくれる。スマートフォンではさらに自動化を進め、ユーザーとのやり取りをより単純化する必要があることは分かる。パソコンに比べて操作性に制約があり、利用者層がより拡大するからだ。

しかし、これらの中には、上記の「自動同期」のように、まったく利用者の意に反するものもある。ソフト会社や通信事業者の中には、ユーザーを自社の世界に引きずり込んで、二度と出られなくしてやろうと考えているところもあるかもしれない。企業側の立場に立てば、これはある意味で当然なことだ。こういう蟻地獄の餌食にならないためには、ユーザーが気をつけるしかない。

こういう「おせっかい」の恩恵にあずかっている人もいるのだろう。しかし、小生にとっては「余計なおせっかいは止めてくれ!」だ。

2011年9月16日金曜日

Galaxyを使ってみて(3) ・・・メール・クライアントを切り替える


Eメール」から「K-9 Mail」に

小生はレンタル・サーバー上で、独自ドメインの4つのメール・アカウント(メール・アドレス)を使い分けている。その他にプロバイダのアカウントと携帯電話のアカウントがあるので合計6個だ。但し、プロバイダとケータイのアカウントはほとんど使わない。

これらのアカウントをスマートフォンでも使えるようにしたい。Androidには、「Eメール」という標準で組み込まれているメール・クライアントがあるので、まずこれを使うことを考えた。スマートフォンのアプリケーション・プログラムには、詳しい説明がなく、インターネットのフォーラムにもいい加減な記事しかない。どうも、やってみてできればよい、という世界のようだ。「Eメール」の設定を始めてみたが、マルチアカウントの機能が不十分で、小生の使用目的には合わないようだ。

ウェブ情報によると、「K-9 Mail」という無料のメール・クライアントがマルチアカウントに対応しているというので、これを使ってみることにした。これはアカウントごとに違う署名を登録しておくこともでき、一応使えそうだ。

同期は手動に設定

小生の場合、従来旅行先でノートPCを使って、朝と夜、LANの設備があるホテルなどでメールを処理してきた。スマートフォンでも同じようにしたいので、メール・サーバーとの同期はすべて手動に設定した。日中動き回っているときに、高い携帯電話回線を使って自動的に同期しても意味がないからだ。

もちろん、四六時中チャット的にメールを使いたい人には自動での同期が不可欠だが、そうでない人も多いはずだ。通信事業者にとっては歓迎されざるユーザーかもしれないが、貴重な携帯電話回線を無駄使いすることはない。

勝手に署名をするな!

送信メールの署名を登録しようとして驚いた。すでに、通信事業者やスマートフォンのメーカーの名前が署名欄に記入済みなのだ。メールの受信者に、どこの機器や回線を使って送られたのか知らせて、少しでも知名度を上げたいと思っているのだろう。

ご意向に副えなくて申し訳ないが、記入してある社名はすべて消した。こういうことをされると、署名を登録するのに余計な手間がかかり、反感を招くだけだ。手間をかけるのをやめれば、宣伝の片棒を担がされることになる。スマートフォンの世界は、気をつけないと、知らず知らずのうちに特定の企業圏に取り込まれていることになりそうだ。ご用心、ご用心!

2011年9月15日木曜日

Galaxyを使ってみて(2) ・・・パソコン用サイト vs. モバイル用サイト


パソコン用サイトは読めるか?

スマートフォンは、指で画面をスクロールして、パソコン用ウェブページを見ることができるという。これが実用になるなら、全世界の全ウェブサイトをスマートフォンで閲覧することができるので大変便利だ。ウェブサイトを作る方にとっても、1種類だけ作ればパソコンでもスマートフォンでも見てもらえるので非常に助かる。しかし、これは本当だろうか? 数少ない体験からだが、小生が得た感触を記そう。

まず、新聞を読んでみる。朝日新聞、毎日新聞、読売新聞とも、パソコン用サイトを閲覧できる。しかしトップページは、パソコン用の大画面がスマートフォンの画面に縮小されて表示されるので、ほとんど読めない。普段パソコンで見ている画面が1/6以下に縮小されているので当たり前だ。

指でつまんで画面を拡大し、字が読めるようにすると、今度は画面を縦・横にスクロールして目的の記事を捜すのが大変だ。そして目的の記事が見つかっても、その記事の横幅を画面の横幅に合わせて読めるようにするのがかなり面倒だ。

やはり、スマーフォンも含めたモバイル端末用のサイトが必要のようだ。新聞では、毎日新聞、読売新聞、米国の“New York Times”“USA TODAY”などが無料でこれを提供している。これらの記事の横幅は画面の横幅と同じなので、横にスクロールする必要がない。これは画面を縦にしても横にしても同じで、両画面とも同じ文字サイズで、1行の文字数を自動的に調整してくれる。これならストレスなく読める。

テレビ会社では、NHK、フジテレビ、米国のABCCBSMSNBCなどもモバイル用の画面を用意している。

雑誌のたぐいでは、米国のTIMEIT関連情報のサイトのCNETZDNETなどにもモバイル用の画面がある。

これらを眺めてみた結果、めったに見ないサイトは別にして、しょっちゅう見るサイトにはモバイル専用の画面が必須だというのが小生の結論である。パソコン用サイトの閲覧は「不可能ではない」というレベルだ。

モバイル用サイトはどれぐらい普及している?

ではモバイル用サイトはどれぐらい普及しているのだろうか? 

検索・ポータルサイトでは、Googleの日本語版にはモバイル用がある。英語版にもあるのだろうが、日本で “google.com”を指定すると、自動的に “google.co.jp”に切り替わってしまう。Yahoo!(日本語版)にもモバイル用サイトがある。小生はパソコンでExciteの辞書を日常使っていたが、これにはモバイル用がないので、スマートフォンではYahoo!などの辞書に切り替えることになるだろう。

事典のサイトでは、Wikipedia(日本語版、英語版)、Encyclopaedia Britannicaにもモバイル用がある。

買い物サイトでは、amazonのサイトには日米ともモバイル用がある。日本の楽天、米国のWalmartにもモバイル用サイトがある。

旅行関連では、ANAJAL、小生も海外旅行時に使ったことがある米国のTravelocityExpediaなどにもモバイル用がある。米国のアメリカン航空、ユナイテッド航空にはパソコン用サイトしかないので、米国の方がモバイル用サイトの普及が進んでいるとは言えないようだ。

また、三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、野村證券などもモバイル用サイトを用意している。

しかし、一般の企業や政府機関でモバイル用サイトを持っているところはまだ極めて少ない。

これらの状況から、日常生活での使用頻度が高いサイト、モバイル端末からの取引を期待しているサイトはモバイル用のウェブページを用意しているようだ。スマートフォンの本格的普及が始まってからまだ日が浅いので、今後さらにモバイル用サイトが増えるものと思われる。

パソコン用サイトとモバイル用サイトは、どちらを指定しても、端末の情報を読み取って自動的に切り替わるものが多いようだ。普通は便利だが、パソコンでモバイル用サイトを見たいときなどは不便だ。

英語のサイトを使おうとしても自動的に日本語サイトに接続してしまうことが時々ある。GoogleIBMYahoo! FinanceHertzなどのサイトだ。パソコン用サイトでもこういうことがあり、無理やり英語のサイトに接続するのに苦労したことがあるが、モバイル用サイトではこれがさらにひどいようだ。これは一見親切なようで実に不便だ。日本に住んでいる外国人には困っている人も多いだろう。

インターネットの世界では全世界の全言語の情報を自由に使えるのが常識だ。最もグローバル化が進んでいるような企業がこういうことをしているのは理解に苦しむ。

文字サイズを可変に!

モバイル用サイトは一般に文字サイズが固定されている。指でつまんで拡大・縮小することもできない。大多数の人に最も読みやすいと思われる文字サイズを選んでいるのだろうが、小生も含め、高齢者にはもう少し大きい字で読みたい人も多いだろう。細かい字をいとわない若者と小さい字にはストレスを感じる高齢者に同じサイズの字を押し付けるのは無理だ。

パソコン用のウェブページは、ブラウザで文字サイズを選択できるようになっている。スマートフォンでも同様なことができるようにすべきだ。

2011年9月11日日曜日

Galaxyを使ってみて(1)・・・Wi-Fiは使うな!?


実証実験開始!

2週間前にNTTドコモのスマートフォンを買った。ハードウェアは韓国サムスン製のGalaxy SⅡ、OSはグーグルのAndroid 2.3.3である。

これ一つで、携帯電話、カメラ、携帯音楽プレーヤ、スケジュールを記入した手帳、ポケット版の地図などとして使えるので、外出するときにこれらを別々に携帯する必要がなくなる。

また、国内や海外を旅行するとき、いつもノートPCを携えているが、スマートフォンがあれば、現地でウェブ情報を調べたり、メールをチェックしたりできるので、重くかさばるノートPCを持ち歩く必要もなさそうだ。

本当にそうだろうか? 実際に使ってみなければ分からないので、使ってみることにした。さあ、実証実験のスタートだ。

まだ使い出して日も浅いが、使ってみて感じたことを今後随時記すことにする。ハード、ソフト、通信事業者の組み合わせがごく限定されたものなので、スマートフォン全般についてどこまで当てはまるかは分からない。

ホームページを空白にできない!

まず、ブラウザを起動してみる。すると「ドコモマーケット」(NTTドコモが運営するアプリケーション・ソフトの販売サイト)のトップページが表示される。ドコモはここでどんどんソフトを買って毎日大量に通信してもらいたいのだろうが、こんなサイトはめったに使わないので、ホームページ(ブラウザ起動時に表示されるページ)は空白にしたい。小生はパソコンでも空白にしている。

ところがこれができない。ホームページのURLを空白にしようとしても、 “http://”だけは残ってしまい、ブラウザを起動するたびにインターネットに捜しに出かけ、「ページが見つかりませんでした」と表示される。グーグル、サムスン、NTTドコモのどこがどう関与しているのか分からないが、とにかくこうなっていてどうすることもできない。

実にバカバカしいが、毎回重たいドコモマーケットのトップページをダウンロードするよりまだましなので、こうしておくことにした。

一見親切なようで、放っておくと通信料が増え、通信事業者にカネが入る仕組みになっている。なるほど、通信事業者がスマートフォンを販売するとこうなるのか、と納得。これは今後も用心する必要がありそうだ!

Wi-Fiを使うと通信料は?

小生の自宅にはWi-Fi(無線LAN)の設備があり、ノートPC、ゲーム機などをつないで使っている。このWi-Fiは光ファイバ経由でインターネットにつながっているので、スマートフォンもWi-Fiにつなげばドコモの通信料はかからないはずだ。

自宅や勤務先にWi-Fiの設備がある人は多いはずだ。そして、スマートフォンは携帯端末だといっても、自宅か勤務先で使うことが多い人もかなりいるだろう。こういう人々にとっては、できるだけWi-Fiを使えば通信料を節減できる。

ところがドコモの資料のどこを見ても、Wi-Fi経由でインターネットに接続した場合の通信料がどうなるのか書いてない。同様の疑問を持った人もいるようで、インターネットのフォーラムにも本件についての質問が掲載されている。

よく考えてみれば自明なことかも知れないが、携帯電話回線とWi-Fiとの使い分けは利用者にとって重要な問題なので、利用者の立場に立った説明が欲しい。Wi-Fiと通信料の関係について触れないのは、できるだけWi-Fiを使って欲しくないためだろうとかんぐりたくなる。

Wi-Fiの設定は?

小生はバッファローの無線LANルーターを使っているので、これとWi-Fiで通信できるようにするにはAOSSというセキュリティ・システムの子機側のソフトをスマートフォンにインストールする必要がある。

さて、このソフトはどこで入手できるんだろう? ドコモマーケットを捜したがない。サムスンのサイトにもない。結局グーグルが運営するAndoroidマーケットで入手してインストールした。

他社製品にはノータッチが原則だといっても、AOSSはソニーや任天堂なども使っていて、ユーザーは多いはずだ。もう少し利用者の立場を考慮したサポート体制が欲しいものだ。

現状では、ある程度システム構築の経験がある人しかWi-Fiの設定ができないのではなかろうか? やはり、ドコモはあまりWi-Fiを使って欲しくないのだろうか?

そして、スマートフォンだけあれば何でもできるはずだといっても、複雑な技術情報を検索したり、それを印刷して読んだりするには、やはりパソコンがないと困ることが分かった。